結婚式のクライマックスといえば【花嫁の手紙】。親への感謝の気持ちを込めて手紙を読み上げます。手紙が苦手な人も、ブライダルのプロがポイントをお伝えします。
実際の文例や、現場で見てきた失敗談も紹介。是非参考になさってくださいね。
このブログではブライダルのプロ【KGママ(ケージーママ)】が、プロ目線で結婚式・ブライダルについて現場で経験したからこそできるアドバイスや演出案などを紹介します。
花嫁の手紙を書きたいけど、何に気を付けるべき?
両親への感謝を伝える大切な場面…絶対失敗したくない!
文章が苦手…どう書けばいい?
といった、悩みを抱える花嫁様の参考になれば嬉しいです。
【花嫁の手紙】の基本
書く時期は1~2週間前がベスト
花嫁の手紙を書く時期は1~2週間前がいいでしょう。
書いて一発で決まり!というパターンは少なく、何度も修正したり、練習したりする期間が必要です。
結婚式1~2週間前は、結婚式準備で最も忙しい時期ではありますが、あまりに早すぎても結婚に対する実感がわかず、シンプルすぎる内容になってしまうことも。
直前になって焦って書きたいことがうまくまとまらなかった…とならないようにも、余裕をもって準備したいですね。
文字は600~800文字程度を意識して
花嫁の手紙は長すぎてもゲストが飽きてしまい、シンプルすぎてもそっけない印象になってしまいます。
およそ600~800字程度がよいでしょう。
読む時間は3分程度に
花嫁の手紙を書けたら、実際に声に出して読んでみましょう。
いつも話すスピードよりもゆっくりを意識して読み上げ、実際に時間を測ってみましょう。3分程度になるよう意識をして、長すぎるようであれば文章を添削することも考えてみましょう。
逆に2分を切るくらい短い場合は、少し物足りない印象になるかも。
聞き取りやすさや言葉遣いにも注意して
一文の長さは短めを意識しましょう。接続詞と呼ばれる「つなぎ言葉」の多用は避け、リズムの良い文章にしましょう。
「~ですが、~なので、~と思いますが」など長くつながった文は聞きづらく内容に集中できません。
また、結婚式には「忌み言葉」と言われる使ってはいけない言葉があります。
「分かれる」「切れる」「離れる」などの別れを連想する言葉や、「たびたび」「次々」「もう一度」など複数を連想させる「重ね言葉」も避けましょう。
尊敬語や丁寧語が乱れている文章も、花嫁としての品が問われてしまいますので、きちんとした言葉遣いを心がけましょう。
リズムが悪い例
「両親はとても仲が良いのですが、私と〇〇さんもそんな夫婦に憧れているので、そんな理想を目指しているのですが、ふたりで支え合っていきます。」
リズムが良い例
「とても仲の良い私の両親は、憧れの夫婦です。私と〇〇さんもずっと仲の良い夫婦でいれるよう、支え合っていきます。」

構成を考える
いきなりよーいドンで便箋に書き出すのではなく、先に構成を考える方が遠回りのようで、実はスムーズです。
大きく3つのパートを意識するといいでしょう。
3つのパートとは①導入②両親への感謝③結びの言葉です。
①導入
まずゲストへの挨拶をひとこと。花嫁は意外にも、結婚式の中でゲスト全体へ向けて挨拶する機会が少ないので、参列してくれたゲストへ感謝の気持ちを伝えましょう。
導入前の挨拶の例
「今日は私たちの結婚式に、お集まりいただきありがとうございます。これから少しお時間をいただいて、両親への感謝を伝えさせてください。」
「皆様、今日はお越しくださりありがとうございます。この場をお借りして、両親への感謝の手紙を読むことをお許しください」
手紙は両親に渡すものなので、ゲストへの挨拶は覚えて言えるとベター。
言えるか心配な場合は1枚目に挨拶を書いておいて、2枚目以降から両親への感謝を記入しましょう。式場のスタッフに「2枚目だけを渡したい」と伝えておけば、そのように封筒に包んでくれることもあるので、相談してみてくださいね。
挨拶のあとに、実際に手紙の書き出し部分を考えます。
書き出しの例
「お父さん、お母さん、今日まで育ててくれてありがとうございました。普段なかなか伝えられない感謝の気持ちを手紙にしたので聞いてください。」
「お父さん、お母さん、今まで〇年間お世話になりました。無事今日を迎えられたのも、大切に育ててくれたお父さんとお母さんのおかげだと、感謝の気落ちでいっぱいです。」
書き出しは「お父さん、お母さん」と両親への呼びかけが一般的。
どちらかが他界している場合は、健在の親への呼びかけだけでもいいですし、あえて両親ともに呼びかけてもOK。ただし、両親が離婚している場合は、どちらかだけにすることも。
いつも「パパ、ママ」と呼んでいる場合でも「お父さん、お母さん」と手紙では呼びかけることが一般的です。ですが、いつも読んでいる呼び方の方が、両親により想いが伝わりやすいことも。その場合には、最初に一言断りを入れておきましょう。
パパママ呼びをする場合の書き出しの例
「普段パパ、ママと呼んでいるので、この場でもそう呼ばせてください。パパ、ママ、今まで〇年間育ててくれてありがとうございました。」
②両親への感謝
育ててくれたことへの感謝と、具体的なエピソードを取り入れましょう。
ここでのポイントは、情景が思い浮かぶような、臨場感が伝わるような文章にすることです。
例えば「たくさんの思い出があります」と漠然とした言葉よりも「子どもの頃におもちゃのマイクを持って歌や踊りを披露すると、手を叩いて笑顔で喜んでくれましたね。」と表現するとより伝わりやすく、感情を揺さぶります。
「いつもお弁当を作ってくれてありがとう」よりも「いつもお母さんの作るお弁当はおいしくて、中でもきれいにまぁるく焼き上げてくれる甘い卵焼きが大好きでした」などと表現する方が、思いが伝わりやすいです。
きっと、実際に毎日卵焼きを焼いた『お母さんの苦労』や、『娘を喜ばせて丁寧に作った気持ち』、ゲストの皆様は『大切に育ててきた両親の気持ち』に寄り添い、感動することでしょう。
両親とのエピソードは、どんなテンプレートもありません。AIにも書けないでしょう。
あなたと、あなたの家族との大切な思い出を、自分らしく書き上げてください。注意するのは、エピソードを盛り込みすぎないこと。バラついた印象になってしまいます。出来事の紹介や羅列だけでなく、話題を絞って書くことをおすすめします。
「具体的なエピソードが思い浮かばない!」という方は、昔のアルバムを見てみるといいでしょう。
「こんなことあったな~」と思い出しやすいですよ。

③結びの言葉
結びの言葉は『未来への抱負』と『結びの挨拶』を考えましょう。
未来への抱負はこれからどんな家庭を作っていきたいのか、決意や希望を伝えます。巣立っていく前向きな気持ちと両親への安心感をもたらすことができます。また、これからお世話になる新郎両親へのメッセージも忘れずに伝えましょう。
結びの言葉例
「お父さん、お母さん、これから私は〇〇さんと力を合わせてあたたかい家庭を築いていきます。〇〇さんのお父さん、お母さん、至らないところもありかと思いますが、これからよろしくお願いいたします。」
「お父さん、お母さん、これから私は〇〇さんと幸せになります。どうか心配しないで見守っていてくださいね。〇〇さんのお父さん、お母さん、いつもあたたかい言葉をありがとうございます。これから末永くよろしくお願いいたいします。」
ウエディングのプロが教える現場目線のアドバイス
手紙は自分の両親へ渡すものなので、『導入の挨拶文』と『新郎両親へのメッセージ』は、もう一枚次の便箋に書いてもいいかもしれません。式場のスタッフに伝えておけば、そのように封筒に包んでくれることもあるので、相談してみてくださいね。
花嫁の手紙を読む際の手順は、式場の方に手紙を書く前に相談したほうがいいでしょう。
書いてしまってから「別の紙を除くことができない」とわかった場合、もう一度書き直し…なんてことになると大変です。
実際に私がウエディングプランナーとして結婚式をお手伝いした現場では、何枚目を渡すのか希望を聞いていました。
「〇枚目と〇枚目だけを渡したい」といった希望があれば、そのように封筒に入れました。
式場によっては花嫁が自分で封筒に入れて、両親への花束に添える場合もあるので、花嫁の手紙を書く前に、式場に確認しておくといいと思います。
花嫁の手紙を書く際におすすめの本
私が実際に結婚式の現場で、花嫁様から手紙の相談を受けた際に参考にしていた書籍があります。

前述した「構成の作り方」や、花嫁のタイプ別文例も数多く載っていて、参考になります。
花嫁の手紙だけでなく、参列ゲストに向けてサンクスカードやメッセージカードを書く際のアドバイスなども載っています。
席札などにひとりひとりメッセージを伝えたい方の参考にもなると思います。
まとめ
花嫁の手紙は
①導入
②両親への感謝
③結びの言葉の大きく3つのパートを意識するといいでしょう。
あなたと両親とのエピソードは他の誰にも書けません。あなた自身の言葉で、「本当に伝えたいこと」を素敵な言葉で紡いでくださいね。あなたらしい『花嫁の手紙』が書けますこと、願っております。
【花嫁の手紙を書く際におすすめの便箋】についての投稿もブログに書いているので、是非参考にしてくださいね。