ご祝儀は新札じゃないとダメ?新紙幣の渋沢栄一は不向き?用意できない場合の裏技も!

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このブログではブライダルのプロ【KGママ】が、プロ目線で結婚式・ブライダルについて現場で経験したからこそできるアドバイスや演出案などを紹介します。

この記事では、

結婚式のご祝儀は新札じゃないと失礼?

2024年から流通した新紙幣の方がいい?

新紙幣の渋沢栄一ってご祝儀に不向きってホント?

新札とピン札って違うの?

といった、ご祝儀のお金にまつわる疑問、新札を使うことの意味やマナー、注意点について詳しくご紹介します。



新札を使う理由:お祝いの気持ちを込めて

新札を使うことがマナー

結婚式にご祝儀を渡す際、新札を使うことには特別な意味が込められています。

新札というのは、まさに「新しいスタート」を象徴するもの。結婚は二人の新たな人生のスタートを意味しますので、金銭的な贈り物としても、新しいお札を使うことがマナーとされています。

楽しみにしていた気持ちが伝わる

結婚式に招待される際、多くは事前に招待状などで事前に伝えられていることでしょう。

「結婚式を楽しみにしてましたよ」という意味を込めて、新札を使うことでお金も事前に準備していたことが伝わります。

2024年から新たに流通している新紙幣について

2024年から新紙幣が導入され、久しぶりに1万円札の福沢諭吉が変わることになりました。結婚式のご祝儀の場面ではどうしたらいいのでしょうか。

ブライダルのプロ【KGママ】が、現場で感じたプロ目線で、解説していきます。

渋沢栄一でも福沢諭吉でもOK

新札と言えば、2024年から流通が始まった新紙幣が注目を集めています。

流通しはじめたばかりの2024年現在では、結婚式のご祝儀には渋沢栄一の新紙幣でも、前の福沢諭吉でもどちらでもいいと思います。

・渋沢栄一を選んだ場合=「新しいお金を用意してくれた」という気持ちが伝わります。

・福沢諭吉を選んだ場合=「前々から準備していてくれた」という気持ちに受け取ってもらえます。

今後、広く流通していったら渋沢栄一がいいかも?

また流通しはじめの現在であればどちらでもかまわないと思いますが、今後広く新紙幣が流通していった際には渋沢栄一の紙幣の方がいいと思います。

たとえば福沢諭吉の紙幣を見ることが少なくなった場合、ご祝儀に福沢諭吉の紙幣を見て「古いお金」というイメージから「家に合ったありあわせかな?」という印象になりかねません。

新旧入り混じらないように注意

ご祝儀に包む新札は、渋沢栄一の紙幣と福沢諭吉の紙幣が入り混じらないように用意しましょう。

新郎新婦様に対して「この日を心待ちにしていて、しっかり準備してきました」という前向きな気持ちを伝えるためにも、新旧の種類はそろえて用意しましょう。

渋沢栄一は結婚式に不向き?

SNS上で、「渋沢栄一は結婚式に不向き」という意見を見かけます。

なぜなら渋沢栄一は結婚後も複数の女性との関係があり、これが「不貞」問題として取り上げられることがあったからです。

ですが、個人的には新紙幣が流通し始めたばかりで話題にあがりやすいだけのような気がします。
時が経つにつれて旧札が回収され、渋沢栄一の新札に徐々に慣れていくとこんな話題は忘れられていくでしょう。あまり気にせずに、日本が決めた新紙幣を堂々と包んでいただければと思います。

新札とピン札の違い

「新札」と「ピン札」は、どちらも「新しいお札」という意味で使われることがありますが、実際には微妙に異なります。

新札(しんさつ)

「新札」は、主に「新しく発行されたお札」を指します。銀行などで、まだ使われていない、つまり流通前の状態の新しいお札を意味します。

新札の特徴

・新品の状態:新札は、折り目やシワ、汚れがない状態の紙幣です。

・銀行で手に入れる:新札は、銀行に足を運んで交換できます。銀行では、折り目のついていないお札を新札として提供してくれることが一般的です。

ピン札(ぴんさつ)

「ピン札」は、使われたことがなく、完全に未使用の新札とほぼ同義ですが、使用された可能性はあるけれどきれいなお札のことです。ピン札の「ピン」は、紙幣が「ぴんと張っている」、つまりシワがない状態を指す表現です。

ピン札の特徴

・状態がいい:使用された可能性はあるものの、シワや折り目がついていない状態。

・偶然手に入ることも:お財布の中に入っていたり、ATMで受け取ったりすることもある

ただし関西などで新しいことを「ピン」「さらピン」と言うことがあります。「まっさら」から新しい意味として「さらピン」を使うようです。その場合、「ピン札」を「あたらしいまっさらなお札」の意味で呼んでいることもあるようです。

新札を準備する方法

新札は基本的に銀行で手に入れることができます。

銀行の窓口で両替する

銀行の窓口を利用することで、新札を手に入れることが可能です。手数料がかかることもあります。

銀行の両替機で両替する

両替機を設置している店舗では、両替機で新札へ変更することができます。

該当銀行のカードを持っていない場合利用できないことも。また枚数が多いと両替できないこともあるので、事前に各銀行ホームページで確認しておくことをおすすめします。

新札を準備できない場合の【裏ワザ】

なかなか新札の準備ができなかった場合の対策法をお伝えします。

結婚式は土日に行われることが多く、急ぎで新札がほしい場合に、焦りますよね。

銀行ATMの新札機能を利用する

最近では、一部のATMで新札を引き出すことができる機能が搭載されている場合もあります。銀行窓口や両替機がなくとも、スーパーやモールなどの銀行ATMがある場所で手に入る場合もあります。

※すべてのATMで新札が引き出せるわけではないので、事前に確認しておくと安心です。・・・でも事前に確認する時間があったら、事前に準備していますよね(^-^;)

コンビニATMを活用する

コンビニATMでは、新札引き出し機能に対応している場合が少ないですが、一部のATMでは新札を入れていることもあります。多めに引き出してみれば、ある程度新札が出る可能性があります。ただし時間外であれば手数料が発生してしまいます。

※試す価値はありますが、必ずしも新札が引き出せるわけではないので、あまり過信しない方が良いです。

結婚式場に聞いてみる

奥の手です。

ですが、私自身結婚式場で働いている際に何度か聞かれたことがあります。

直接フロントで訪ねていらっしゃったお客様や、電話で「今式場に向かっていますが、新札ありますか?」とお問い合わせくださった方など・・・。
実は結婚式場ではご参列の方のために新札を用意していることもあります。もちろんないこともあります。また、両替のご希望を複数名いただいた場合にはどうしてもご用意できないことも・・・。

ですが、どうしても緊急の場合は結婚式場に問い合わせてみてくださいね。特にホテル併設の結婚式場の場合、新札ではなくともレジや金庫に(宿泊者のお支払いなどで利用された)きれいなお札がある可能性は高いです。

ただ、フロントや待合でご祝儀袋に入れることになります(中にはその場でお名前を書いてらっしゃる方も・・・皆様、お忙しいですよね)その姿をまわりの方(ご家族・ご親族もいらっしゃるかも)に見られてしまうのもマナーに欠けてしまうので、注意が必要です。

まとめ

ご祝儀のお金にまつわる疑問、新札を使うことの意味やマナー、注意点について詳しくご紹介しました。

2024年から流通している新しい紙幣についての疑問や不安点もあったかもしれませんが、一番大切なことは新郎新婦様の門出をお祝いする気持ちです。

できるだけ事前に準備をして、心からお祝いし、招いてくださった結婚式を楽しんでくださいね。