結婚式は、おふたりの愛を誓う大切な日であるとともに、これまで支え、見守ってきてくれた大切な人たちへ心からの「ありがとう」を伝える日でもあります。
ゲストに感謝を伝えたいけど、どうしたらいい?
定番演出も素敵だけど、ちょっと変わった演出案も知りたい!
ゲストの皆さんが「来てよかったな」と心から思える、感動的な「ありがとう」が伝わる演出アイデアをいくつかご紹介します。形式ばったものではなく、おふたりらしさを大切にしながら、感謝の気持ちを形にしてみませんか?
このブログでは、ブライダルの現場で長年経験を積んできたKGママ(ケージーママ)が実際に多くの結婚式に携わる中で感じたことや、培ってきた知識をもとに、プロならではの視点で結婚式・ブライダルに関する実践的なアドバイスや心に残る演出案をご紹介します。
一般的な情報では物足りない、本当に役立つヒントやアイデアをお探しの新郎新婦様、そしてブライダル業界を目指す方々にもきっとお役立ていただけるはずです。是非参考にしていただき、おふたりらしい結婚式を叶えて下さい。
手書きのメッセージで温かさをプラス
デジタルな時代だからこそ、手書きのメッセージは特別な温かみを運びます。
席札の裏にメッセージを添える
定番演出のひとつですが、やはり手書きのメッセージは温かい気持ちが届きます。一人ひとりのゲストへの感謝の気持ちや、ちょっとした思い出を添えるだけで、席に着いた瞬間に感動が広がります。メッセージは長文でなくても大丈夫。短い一言でも、気持ちは伝わります。

ゲストとの思い出の写真をミニアルバムに入れて卓上に設置
披露宴中にゲストが自由に見ることができるミニアルバムを用意します。
待ち時間や歓談中にご覧いただき、「こんなことあったなぁ」「このとき〇〇だったよね!」と話題づくりにも◎。
写真に付箋やメッセージカードを添えて「この時は相談に乗ってくれてありがとう」や「いつも元気をくれてありがとう」といった手書きでの感謝の言葉を添えると、より一層感謝の思いが届きやすいですよ。

特別なギフトで感謝を形に
お見送りのプチギフトに、おふたりならではの感謝の気持ちを込めてみましょう。
出身地の特産品を贈る
おふたりの出身地の名産品や、思い出の品をプチギフトに選ぶと、会話のきっかけにもなり、感謝の気持ちと共に思い出もシェアできます。
手作りのアイテムを添える
例えば、手作りのジャムやクッキー、あるいはメッセージを添えたオリジナルラベルのドリンクなど。手間をかけた分だけ、感謝の気持ちが深く伝わるはずです。
ただし、手作りの飲食物の持ち込みがNGの会場もあるので、事前に会場に確認して。
飲食物以外にも、手作りのキャンドルや石鹸、アクセサリー、バスボムなどもおすすめ。
アイテムは市販のものでも、刺繍してワンポイントにするなどもアイデアのひとつです。

映像で綴る感謝のストーリー
生い立ちムービーやエンドロールは、感謝の気持ちを伝えるのに最適なツールです。
生い立ちムービーに感謝のメッセージを盛り込む
新郎新婦の生い立ちをご紹介する生い立ちムービー。プロフィールムービーと呼ぶこともあります。
小さい頃からの写真を選定しますが、ここでポイントが、「自分ひとり」の写真よりも「参列ゲストと一緒に写っている」写真を選びましょう。
小さい頃の写真であれば、兄弟や親族。学生の頃の写真であれば、参列してくれている友人など…。
その場にいるゲストも一緒にムービーに出てくると、盛り上がります。
また、写真の場面ごとに感謝のメッセージを盛り込んで。
たとえば…
兄弟姉妹へ
「いつも一番近くで支えてくれた〇〇(兄弟姉妹の名前)へ。ケンカもたくさんしたけれど、いつでも味方でいてくれたね。たくさんの思い出をありがとう。」
祖父母へ
「おじいちゃん、おばあちゃん、いつも優しく見守ってくれてありがとう。おばあちゃんの手料理、また食べに帰るね。いつまでも元気でいてください。」
友人へ
「学生時代、一緒にバカなことばかりして楽しかったね。社会人になってからも、悩んだ時はいつも話を聞いてくれてありがとう。みんなと過ごした時間は、私の宝物です。」
具体的な場面が思い浮かぶメッセージがおすすめです。
文字数が多くなると、小さくて読みづらかったり、文字を追うことに必死になったりしてしまうので、読みやすい間隔で文字が切り替わっていくようにしましょう。
撮って出しエンドロールにメッセージを入れる
披露宴の最後に上映するエンドロールは、当日参加してくれたゲストの名前と、感謝のメッセージを添えることができます。その場で撮った映像が流れることで、感動もより一層深まります。
文字数などは会場や映像業者によっても規定は様々ですが、もし可能であればゲストの名前だけでなく、ゲストごとに感謝のメッセージを入れることをおすすめします。
映像は当日の撮影ですが、映像に乗せる文字は事前に考えて準備することができるので、エンドロールを手配する映像業者に確認してみて。

感謝の気持ちを絵本にして、ムービーとして流す
「感謝の気持ち」を形にするオリジナル絵本の作成という演出もあります。
出会いから今日に至るまでの道のり、今まで出会ってくれた皆様への感謝の気持ち、さらには未来への温かい想いを込めた一冊の絵本を作ることができます。
また、宴中に朗読したり、自由に読んでもらったり、ムービーにしてプロジェクターで絵本を映し出すなど、様々な形でゲストに想いをお届けできます。
完成した絵本は、ご両親への記念に残るギフトとして贈ることもできますし、もちろんおふたりが大切に保管し、記念日に読み返すこともできます。お子様が生まれた時には読み聞かせてあげることも。
おふたりの「感謝の気持ち」がぎゅっと詰まったこの絵本は、時が経っても色褪せることのない、かけがえのない宝物になると思います。
「ありがとう」の伝え方は、おふたりらしさの数だけ存在します。
今回ご紹介したアイデアを参考に、大切なゲストの皆さんに心からの感謝が届く、素敵な結婚式を創り上げてくださいね。