ウエディングのプロが思う「ナシ婚」について

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このブログではブライダルのプロ【KGママ(ケージーママ)】が、プロ目線で結婚式・ブライダルについて現場で経験したからこそできるアドバイスや演出案などを紹介します。

今回は、最近よく耳にする「ナシ婚」について思うことを徒然と書いていこうかと思います。


いつものように相談や悩み事を解決する内容ではないのですが、ブライダル業界に長く携わってきたからこそ思う、プロ目線の「ナシ婚」について語っていきます。

ナシ婚とは

まず、「ナシ婚」とは、結婚式をしない選択をすること。

結婚式や披露宴を行わず、役所に婚姻届を提出するのみの結婚スタイルのことです。

「ナシ婚」を選択する大きな理由としては

  • 経済的に余裕がない
  • イベントごとが苦手
  • 経済的に余裕がないわけではないが、他のことにお金を使いたい

といったことが挙げられます。

ナシ婚が増えた背景

もちろん今までも、結婚式をせずに夫婦になってきたおふたりはたくさんいたと思います。


でも近年「ナシ婚」という言葉がよく聞かれるようになった背景には、「結婚式をしないカップルが増えたこと」「そもそも結婚するカップルが減ったこと」が原因にあると思います。


娯楽や趣味、興味が多様化している現代、「結婚式」に大きな憧れをもつ人たちが減ってきてしまったのかな?と思っています。


また、以前のように芸能人の結婚式をテレビで見ることもなくなり、核家族化や親族との交流減少から結婚式自体に出席することも少なくなってきて、「結婚式って素敵」と思う機会が減ってしまったのかもしれません。

ただ、一人のブライダル人として思うことは、正直「ナシ婚」が増えていることは、さみしい気持ちです。

「ナシ婚」を選択した方を否定するつもりはありません。

結婚式にはパワーが必要です。金銭的にも手間暇の面でも、メリットと感じる人はいると思います。

ただ、正直ブライダル業界が縮小していくのも、さみしいです。

「婚姻届を出すことでふたりの決意が固まるし、夫婦として覚悟をもって新しい人生を歩むことはできる」

確かにそうかもしれません。

「別に神様や親族の前で結婚を誓わなくても…」



確かにそうかもしれません。



一般的に「結婚式」には

神様に愛を誓う「キリスト教会式」やゲストの皆様の前で愛を誓う「人前式」があります。

そのスタイルが自分たちには合わないと思うカップルもいるでしょう。


そこで、KGママが提案したいのは、「自分たちに誓う」を形に残すこと。

結婚する時だからこそ、決意を形にしてほしいのです。

なぜなら、結婚生活はこれから何年・何十年も続くもの。


子どもが生まれたり、親の介護をしたり、転職したり…生活スタイルは新婚のときから移り変わる時が必ずきます。

ケンカをしたり、意見の食い違いが出ることもあるでしょう。



そんな時に結婚の「原点」が形として残っていると、「そうだ、あのとき誓ったんだ」と思いだせるきっかけになると思います。

KGママの思う「ナシ婚」に代わる提案

  • フォトウエディングを行う
  • 2人だけで挙式を行う
  • 家族だけで食事をする
  • 記念になるものを用意する
  • 入籍の際にプロに写真を撮ってもらう
  • おそろいの服で記念写真を撮る
  • 夫婦の決まり事をつくる

「ハードルが高いかも」と感じるものや、「これならできそうかも…」と思えるものがあるかもしれません。

七五三や還暦のお祝いなど、写真を撮ることがこの先あると思います。是非、結婚の記念にも写真を残していただきたいです。
写真が苦手…という方は、ふたりの「けじめ」となる形に残るものを考えてみてくださいね。

でもやっぱり「ナシ婚」を「アリ婚」にしてほしい!

1人のブライダル人としては、やっぱり「ナシ婚」を「アリ婚」にしてほしいです。

今までお手伝いした新郎新婦様の中で「結婚式をするんじゃなかった」という人は一人もいません。

みなさま、「結婚式をやってよかった!」と言います。



中には打ち合わせの際、「結婚式するかどうか迷っていた」「結婚式するつもりはなかったけど、親に言われてしぶしぶ…」という方もみえましたが、結婚式後にお見送りをする際、みなさま必ず「結婚式をやってよかった!」と言って帰途につきます。

その気持ちはきっと、何年・何十年たっても変わらないと信じています。

「ナシ婚」を否定するつもりはありませんが、もし少しでも迷いがあるならば是非「アリ婚」を選んでください。


このブログを読んで「アリ婚」にしようかな、と気持ちが変わってくれたカップルが一組でもいたら、とても嬉しいです。

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ウエディングのプロKGママの自分らしい結婚式のすすめ